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CD


CD : Carlos Aguirre Grupo "Violeta"
Label /Year : SHAGRADA MEDRA / 2008
shcd - 026

 収録曲が6曲と少ない代わりに、各曲が交響曲の楽章のような長さをもっていて、それぞれがさまざまな声でじっくり語りかけてくる感じが、最近のポピュラー音楽としては珍しい魅力をもつこのアルバム。

 特に心を惹かれたのが、6曲目の"Mariposa Leve"

 4連音の背景に、ポリリズムをなしてぽつぽつと立ち上がるピアノの旋律。
 それはスケールチェンジを繰り返しながら美しく歌われ、まるで、穏やかな風景の中に、予測不能な蝶の軌跡を描き出すよう。

 やがて旋律はリズムと一体化し、コーラスを加えてスケールを増してゆき、いつの間にか、目の前に広がる光景は、広大無辺なものへと変わっています。

 この曲を聴いているうちに、なぜか、以前話題になった「ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか」というカオス系の比喩的表現を思い出しました。

 カルロス・アギーレがその言葉を意識していたかどうかはわからないけど、「小さな蝶」という意味のタイトルがつけられたこの音楽には、ミクロな動きに森羅万象を内包させるような巨きさを感じてしまいます。

 たぶんモダン・フォルクローレの延長にあるといえる作品ですが、クラッシックやその他の音楽と境目なく融合していて、やはり、カルロス・アギーレの音楽としか呼べない世界を作り出しています。
Mariposa Leve をはじめ、一部曲の試聴はこちらで↓

http://www.myspace.com/aguirrecarlos
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