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2007.02.19
芦田紫門さんの新譜が発売に

コインブラタイプのポルトガルギター奏者、芦田紫門さんの新譜"Viajar pelo Mundo"が発売になりましたので、早速取り寄せて聴いてみました。
「世界を旅して」というタイトル通り、ファドやポルトガルギターのための曲ばかりでなく、イギリスやスペイン、ブラジルの楽曲も取り上げた内容となっています。
昨年10月2日に姫路で芦田さんのコンサートを聴いた時は、このCDのための録音がかなり進んでいた時期であり、ほぼコンサートのプログラムと同じ曲構成となっていました。
あの時もそう思いましたが、ビートルズの"Michelle"や"Yesterday"は不思議なほどポルトガルギターにピタリとはまる編曲が施され、旋律が始まったとたんに、即座にその選曲に納得できます。
隣国、スペインの「アルハンブラ宮殿の思い出」も取り上げられていますが、本来のクラッシックギターでの演奏とは、また違った味わいがあり、こちらもなかなか好感触。
芦田さんが尊奉するカルロス・パレーデスについては、さすがに安定感のある演奏ですが、先日入手したパレーデス自身のCDと聞き比べると、芦田さんが独自の曲解釈を加えられていることもわかります。
例えば、"Canção"の各小節の頭の四分音符を、殆ど付点4分まで引っ張って強調している点など。本来ワルツである曲が、7/8拍子のように聴こえる意外性を生んでいて面白いと私は思います。
ギターラ・ポルトゥゲーザ(ポルトガルギター)という楽器に真正面から取り組んで、ソロ楽器としての魅力が十分に楽しめるこのCDは、かなり貴重だと思いますので、興味を持たれた方は、是非お聴きになってみてはいかがでしょうか。
録音に関して私は耳が肥えている方ではありませんが、音色が華やか過ぎる録音が多いポルトガルギターのCDのなかにあって、この作品では高音が適度に抑えられ、楽器本来の響きに近い印象になっているのも、非常に好ましい点だと思います。
CDは、現在のところ芦田さんのHP↓から購入することができます。
http://sound.jp/fado/
CD : SIMON ASHIDA "VIAJAR PELO MUNDO"
ODAF-2006
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