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2007.12.17
大切な思いとともに聞く2枚
あわただしく、忘年会続きでライブ通いもままならない年末は、最近のストックの中から、お気に入りのCDをピックアップして、ゆっくりと過ごす方がよさそうです。
1枚目は、仕事と子育てに忙殺されて、好きな音楽も聴けずにいた後輩を連れ出して、暫く前に行ったライブで入手したものです。
私がこのユニット(=Atr of Music)に注目したわけは、過去記事にあるように、フランスのジャズ・オーボエ奏者ジャン・リュック・フィロンの作品を気に入って聴き続けていたからなのですが、ふと検索をかけてみたら、日本にもプレイヤーがいることを知り、俄然興味が沸いたというわけです。

CD : Art of Music "Aqui"(kan-gen1)
Lavel : kan-gen 2005
Player : tomoca Oboe & English horn
鴛淵 禎祐(おぶちていすけ) Guitar & Vocal
tomoca(=広多智香)は、日本では珍しいジャズ系オーボエ奏者ですが、ライブで最初の一音を聴いたとたん、これはやられた、と思いました。トッププレイヤーの吹くオーボエの音は、それはもうふくよかな音色で、それだけで耳が心地よくなってしまうのです。共演したギタリスト、鴛淵禎祐の書く曲は、オーボエのロングトーンを活かした奇数拍子のものが多いような気がして、しかしよく聴くと、様々なリズムと形式を持っていました。聴くほど聴き応えがあり、どんどん好きになってゆく感じ。
そして、フュージョン調の"T-Bird"は、ライブでもCDでも、私にとって白眉の一曲。他の曲とは趣を変え、切れのいいアーティキュレーションと、アドリブ部分では特殊な奏法を交えつつ、なかなかキャッチーな旋律を軽快に吹き飛ばしてゆきます。正直に言うと、ネットで試聴したときには、タイム感だけが私の感覚に馴染まなかったのですが、ライブ以降は気にならなくなりました。私の耳がずれていただけみたいです。(汗
しかし、ライブもCDも、どちらかといえば、じっくりとした鑑賞に堪えるもので、心の大切な部分にある思いとともに味わうと、一層音が胸に沁みてきます。
********************************************
もう一枚は、ブラジルの超絶技巧バンドリン奏者、アミウトン・ヂ・オランダ(Hamilton de Holanda)と、天才的知性派ピアニスト兼作曲家、アンドレ・メーマリ(Andre Mehmari)の共作品です。

CD : Hamilton de Holanda & André Mehmari "Continua Amizade"
Lavel : Deckdisk 2007
Player : Hamilton de Holanda (Bandorin)
Andre Mehmari (Piano)
リアリストと夢想家の感覚が合わないように、2人の音楽性はちょっと噛み合わないんじゃないか、というのが大方の予想だったと思いますが、聴いてみたら、すみません、こちらの認識が甘うございました、と言うしかないすばらしい音楽がそこにありました。
いずれにせよマニアックな内容になる、という安易な予感も覆して、暖かく穏やかに広がる海のような風景。でも、そこにきらめくのは、今まで見たことのない色彩の輝き。
ジルソン・ペランゼッタとセバスチャン・タパジョスの「リフレクションズ」を聴いて以来、弦とピアノの器楽作品として感覚を新たにしてくれる一枚の再来を待っていたのですが、その思いは、頭抜けた才能を持つ、若い2人のプレイヤーによって果たされたようです。
ただ、まだ私はこの盤を充分に評価できていないという気がするので、ここで言葉をとどめますが、久しぶりに聞くアンドレ・メーマリらしい音使い〜常に、世界の知らない部分から導いてくるような、魔術的な音の響き〜に耳を傾け、ゆっくりとした気分で聴くと、普段忘れていた深い場所へと思いを連れて行ってくれるでしょう。きっと。
1枚目は、仕事と子育てに忙殺されて、好きな音楽も聴けずにいた後輩を連れ出して、暫く前に行ったライブで入手したものです。
私がこのユニット(=Atr of Music)に注目したわけは、過去記事にあるように、フランスのジャズ・オーボエ奏者ジャン・リュック・フィロンの作品を気に入って聴き続けていたからなのですが、ふと検索をかけてみたら、日本にもプレイヤーがいることを知り、俄然興味が沸いたというわけです。

CD : Art of Music "Aqui"(kan-gen1)
Lavel : kan-gen 2005
Player : tomoca Oboe & English horn
鴛淵 禎祐(おぶちていすけ) Guitar & Vocal
tomoca(=広多智香)は、日本では珍しいジャズ系オーボエ奏者ですが、ライブで最初の一音を聴いたとたん、これはやられた、と思いました。トッププレイヤーの吹くオーボエの音は、それはもうふくよかな音色で、それだけで耳が心地よくなってしまうのです。共演したギタリスト、鴛淵禎祐の書く曲は、オーボエのロングトーンを活かした奇数拍子のものが多いような気がして、しかしよく聴くと、様々なリズムと形式を持っていました。聴くほど聴き応えがあり、どんどん好きになってゆく感じ。
そして、フュージョン調の"T-Bird"は、ライブでもCDでも、私にとって白眉の一曲。他の曲とは趣を変え、切れのいいアーティキュレーションと、アドリブ部分では特殊な奏法を交えつつ、なかなかキャッチーな旋律を軽快に吹き飛ばしてゆきます。正直に言うと、ネットで試聴したときには、タイム感だけが私の感覚に馴染まなかったのですが、ライブ以降は気にならなくなりました。私の耳がずれていただけみたいです。(汗
しかし、ライブもCDも、どちらかといえば、じっくりとした鑑賞に堪えるもので、心の大切な部分にある思いとともに味わうと、一層音が胸に沁みてきます。
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もう一枚は、ブラジルの超絶技巧バンドリン奏者、アミウトン・ヂ・オランダ(Hamilton de Holanda)と、天才的知性派ピアニスト兼作曲家、アンドレ・メーマリ(Andre Mehmari)の共作品です。

CD : Hamilton de Holanda & André Mehmari "Continua Amizade"
Lavel : Deckdisk 2007
Player : Hamilton de Holanda (Bandorin)
Andre Mehmari (Piano)
リアリストと夢想家の感覚が合わないように、2人の音楽性はちょっと噛み合わないんじゃないか、というのが大方の予想だったと思いますが、聴いてみたら、すみません、こちらの認識が甘うございました、と言うしかないすばらしい音楽がそこにありました。
いずれにせよマニアックな内容になる、という安易な予感も覆して、暖かく穏やかに広がる海のような風景。でも、そこにきらめくのは、今まで見たことのない色彩の輝き。
ジルソン・ペランゼッタとセバスチャン・タパジョスの「リフレクションズ」を聴いて以来、弦とピアノの器楽作品として感覚を新たにしてくれる一枚の再来を待っていたのですが、その思いは、頭抜けた才能を持つ、若い2人のプレイヤーによって果たされたようです。
ただ、まだ私はこの盤を充分に評価できていないという気がするので、ここで言葉をとどめますが、久しぶりに聞くアンドレ・メーマリらしい音使い〜常に、世界の知らない部分から導いてくるような、魔術的な音の響き〜に耳を傾け、ゆっくりとした気分で聴くと、普段忘れていた深い場所へと思いを連れて行ってくれるでしょう。きっと。
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